2015年4月30日木曜日

新病院計画の概要~その④ ドクターヘリ格納庫~

 新病院での新たな機能の1つにドクターヘリ格納庫の整備があります。
 現在は格納庫がないことから、群馬ヘリポートを使用させていただいております。

 格納庫は日常的にドクターヘリの点検・整備や運航時間外や荒天時の待機場所として使用しますが、大規模災害時にはSCU(staging care unit)として活用することも想定しております。

 また、現在では給油の際等にも群馬ヘリポートを使用させていただいておりますが、新病院では格納庫の近くに給油設備も整備することを計画しており、ドクターヘリに関することを出来るだけ病院敷地内で完結できるようにしていきたいと考えております。

 群馬県ドクターヘリの出動実績や運航体制、その他詳細情報はこちらをご覧ください。


 ※SCU・・・大規模災害時における広域搬送拠点となる臨時の医療施設

2015年4月23日木曜日

また航空写真をいただきました。

 先日、当院のフライトナース(ドクターヘリに乗り込む看護師)から航空写真のプレゼントがありました。

 写真は3月中旬のもので、前回ブログに掲載した写真と比べると新病院建設地周辺の農地の緑色が濃くなってきているのが分かります。

 また、建設地の中をよく見ると、用排水路の付替え工事が進んでおり、外周部分がモコモコして土色になっています。

 ブログ掲載の航空写真は寄贈だけで2月時点、3月時点と奇跡的に繋がりました。4月の写真は今のところありませんが、、、また勝手に期待しています。




建設予定地の東側上空から西を見る方向で撮影




前回(2月上旬)の写真 ※西側上空から東を見る方向で撮影

2015年4月16日木曜日

中野院長による現場視察

 4月9日(木)に中野院長による現場視察が行われました。

 現在行っている用排水路付替工事の進捗状況等、敷地内を歩いて色々な確認をしましたが、その中で文化財試掘調査の現場作業がほぼ完了したという報告を受けました。

 試掘調査は天候の回復を待って埋戻すだけの状況のため、調査エリアに入ることができる貴重な機会となり、調査の担当者さんから平安時代の水田跡や動物の足跡等の詳しい解説もいただくことができました。



調査エリアに入って解説をいただきました。



人の足跡のように見える跡が、馬の足跡だそうです。



2015年4月15日水曜日

新病院計画の概要~その③ 災害対応エリア(仮称)~

 このブログのトップページのイメージ図で、敷地の左側に大きな緑地帯があります。その真ん中には「H」のマークが入っているので、ドクターヘリの駐機場になるのかな?とイメージされる方も多いと思いますが、これはドクターヘリの駐機場ではありません。

 この緑地帯は、検討の中で「災害対応エリア」(仮称)と呼んでおります。
 当院は群馬県における基幹災害拠点病院の機能を担っており、「群馬県地域防災計画」では基幹災害拠点病院は自衛隊の大型ヘリ等が離発着できるヘリポートなどの整備の充実が求められていることから、この大型ヘリの離着陸が可能な大きさのスペースが必要でした。

 大規模災害時には被災地から傷病者が大型ヘリで搬送されることがありますが、その場合の多くは自衛隊の基地や大きなヘリポートに離着陸をし、そこから医療機関まで、再度救急車での搬送が必要になり、搬送が傷病者にとって負担になるとともに時間もかかってしまいます。この課題を解決し、1人でも多くの命を救いたいという想いから、おそらく全国でも珍しい「病院敷地内での大型ヘリの離着陸可能スペース」を確保する計画としました。

 まだまだ計画の段階であり、構想の実現のためには関係機関との調整や地域の皆さんの理解等が必要になってきますが、「みんなにとってやさしい、頼りになる病院」のコンセプトのもと、検討を進めていきたいと思います。

 この災害対応エリアが使われるような大きな災害が起きないことが一番望ましいことですが、災害はいつどこで起きるかわからないものであり、日ごろから訓練が欠かせません。このエリアは平時も様々な災害対応訓練の会場等、多目的に使用していきたいと考えています。



2015年4月9日木曜日

新病院計画の概要~その② 建物の特徴~

 新病院の建物は病院本体の建物といくつかの別棟に分かれていますが、病院本体には免震構造の採用を予定しております。

 最近、ある会社の免震ゴムの一部製品が国の基準を満たしていないことが報道されており、問い合わせや心配する声もありましたが、当院ではどの製品を使用するのかを決めるのはこれからの段階で、しっかりと基準を満たし安全性が確保されたものを選んでいきますので、ご安心ください。

 また、当初計画では建物を9階建てとしていましたが、周辺農地への日影の影響等を考慮して出来る限り建物の高さを抑えようと検討を重ねた結果、当初計画より2階層減らした7階建て(高さ約30m)へと計画変更することができました。

 

2015年4月6日月曜日

新病院計画の概要~その① 駐車場~

 前回の記事で充分な駐車台数の確保を考えているとお知らせしましたが、今回は駐車場の計画についてもう少し詳しくお知らせしたいと思います。

 現在の計画では、病院敷地内に立体駐車場は設けず、平置きで1,800台程度の駐車台数を確保する予定です。現病院は敷地内の駐車台数が来院者用と職員用を合わせて約600台なので、新病院ではおおよそ3倍になることになります。

 また、駐車スペースについても1台あたりの幅や奥行きをしっかり確保し、前後左右の車を気にせずドアやトランクを開くことができるよう検討を進めております。