新病院の免震装置ですが、高層階と低層階で免震装置の種類が違います。
高層階部分は積層ゴム免震装置(錫プラグ入り積層ゴム)、低層階部分は転がり免震装置(直動転がり支承)となります。
積層ゴム免震装置は名前の通り薄いゴム板と鋼板を交互に重ね合わせた免震装置で、地震で水平に移動した建物をもとの位置に戻す復元機能を備えています。
それに対して直動転がり支承は比較的軽量で複雑な形状の建物に適していてボールベアリングを用いたレール型の免震装置ですが、建物を元の位置に戻す復元機能は備えていません。
この2つを組み合わせることにより複雑な形状の建物を自身のゆれによる害から守り、安心出来る建物の構造となっています。